ポッピンQについて感想とか

ポッピンQを見て、ユーザーを見て。色んな感情を前にいい加減自分の感想をまとめなくては…考え考えた結果全国上映終了当日の深夜に(執筆開始当時、現在上映終了後)感想を投稿することをまずお許しください。許して。

 

あと思考を停止した上残り上映数も1回となった理由によるネタバレと文章力の拙さはご了承ください。重ね重ね許して。

 

www.popin-q.com

 

はじめに

この数日前、@h1manoaの誘いでポッピンQを誘われたのが初めての出会いでした。

この場を借りて、ありがとう✋

正直なところ誘われて映画館に行くまでポッピンQについての情報を一切持ち合わせておらず最初に目にしたビジュアルが映画館の前に置いてあったパンフレットといった具合でした。よく言えば先入観を持たず見れましたが今ポッピンポッピンと騒いでるオタクとしてはどうなのとは今思ってる次第ではあります。許して。

 

前置き長くしてもあれなのでこの辺で締めて感想述べます。

 

(キャラクター編だけでも長くなってしまったので前後半で分けます)

 

キャラクターというもの。

自分の考えるポッピンの最大の魅力はキャラクターだと思います。

あの時間が映画一本分は最低でも足りないと言われてるポッピン、そんな中であれほど魅力的なキャラクターを描けたのは正直として感心しかない。

 

まっすぐさ

どこが魅力的だったかといえば本当にこれ。

どんな障害があったとしても臆することなく未来に突き進んでく姿が心に刺さる。

”卒業は悲観的じゃない通過点なんだ!”(記憶が曖昧なため意訳)

この言葉が一番自分に刺さった。映画見終わって最初に口から出た感想がこれだったぐらい刺さった。

自分は一歩前の障害をどうするかでしか考えずとりあえず試験どうにかすればいい、とりあえず卒業すればいい。そんなことばっかりを考える人間だったためにこの希望に満ち溢れているセリフは自分を無心にさせるには十分な威力でした。はぁーどっこい

女児をメインターゲットとした作品として考えてもとても美しい感情。

くよくよ悩まないで、未来は希望に満ち溢れている!

そんなメッセージをストレートにわかりやすく感じました。お感じ。

まとまりがつかなくなったのでねくすと

 

各キャラクターについて触っていく

伊純

かわいー!

2回目で見ると印象が変わるランキングトップですね、主人公なので当たり前といえば当たり前。

劇中で一番成長したキャラクターだと思います、健気。

走ることに対してトラウマを持ったキャラクター、ED走るアニメは良作といったが劇中走るアニメもまた然りだった。

というかこのキャラ成分だけで純粋なまっすぐさを表現してるのではってほどまっすぐ、西に困ってる人がいたら踊ろうと助け南に困らせている元凶がいれば踊ろうと助け…そんなキャラ。

しかも反対されながらも必死に感情を汲み取って助けようとしてるあたり義務感じゃなくて本心で助けているといった感じがこっちまで伝わってくるので応援したくなる。

あと人間関係にも恵まれました。陸上部のみんなにはしっかりお礼言ってください。

 

正義ちょろいん。僕はね、蒼のちょろさには絶対的信頼を置いてるんだ。いい意味で。

ちょろいんちょろいん言いましたけど蒼ちゃんもしっかり悩んで成長したキャラクターだと思います。かわいー

友人、というもの。そもそも人との関わり方がわからなくなってしまったタイプの人間はとても共感しちゃう。旅という中で自然に心を開いてしまったのは周りのメンバーに恵まれたのと一つの行動に皆で向かうという協力せざるを得ない状況によったものではあったもののしっかり自分の個性を活かし友人たちの能力を引き出すところまで成長したのは本当に尊い。

あとは勉強は未来の投資だよ!っていう考えがどこから湧いてるのかが気になりますがこれは周りのキャラクターの悩みの特性からしても社会の一般認識によるものな印象が強いのであまり関係なさげな気もするにはする。

 

小夏

人前に立つの怖いよね…

蒼ちゃんもそうだけど二人は結構女児が共感しやすいキャラクターに感じました。

正直小夏ちゃんを掘り下げる描写がいまいち少なかった気もする。自分的には小夏ちゃんと蒼ちゃんはダンスや交流を通してある程度悩みをどうにかできる人たちだと思ってるので仕方ないにしては仕方ない。

戦闘面は多分人一倍頑張ったね、人前に立つのが怖かった子がみんなのために一生懸命音符で戦い、守り、道を作る姿は感動を禁じ得ませんでした。頑張ったね…

 

沙紀

キャラ順が公式の順番とちょっと前後してますがここで沙紀ちゃん。

正直感情が尊くて好きなのですがそれゆえに一番ここはちょっとどうにかしてって思ったかもしれません。

踊りに対して一番まっすぐでありすぎただけにそれに関わる人間との関係がうまくいかなくなったのかな、初めて人に拒絶されたと考えると遊具の中消えたいと描き続けるのも頷ける。

書いてても思ったけど失敗し慣れてない中学生が自分でも堪えるような失敗経験があるって凄く重い感情であると感じる。そんな彼女にとって失敗しても進み続ける主人公はとても強い光のように思えたんじゃないかと思う。劇中ではあまり語られてないけどお口ガバガバ同位体のルピィちゃんも裏ではしっかり沙紀に寄り添ってたみたいでそれも沙紀が立ち直れる要因にもなったと思うよ。

そんな沙紀ちゃんの”一人ぼっちの私”のシーンでは涙を禁じ得ない。ここほんとすき

最後に沙紀ちゃんの羽がいかに尊いかを語ります。

各々悩みに沿った能力である中一人「羽」という同位体の特徴に沿った能力。

劇中の描写から飛行能力に特化しており人をぶら下げながら落とすことなく上昇できるなどしています。

ただ、ただね。本来綺麗に踊るという能力に特化し同位体の特徴を汲み取った形になるならば実際クジャクの尻尾のようなきらびやかなものでもよかったはずであり、羽という形をとったのには何か縛られたくない…解放されたい…といった欲求が少なからずあったと感じられます。

劇中でいうなら失敗した過去、くよくよしていた自分(裏沙紀の存在)などがあげられると思います。

ただそれだけだといかんせんパンチ力に欠けるというか…尊いけどもっとネタに走った考察だっていいじゃないか…

そこで考え出されたのが「百合」説でした。

散々ポッピンQは百合アニメじゃないといってきました。自分もそう思います。ポッピンは百合アニメじゃない、これだけは伝えたかった。ただそういった思想を我慢できなかった。

何故百合かといったらその羽の意味に由来するところが多いです、羽から考えられるメッセージ性は遠くにしがらみなく行ける、重力からの解放から転じて何かからの解放、時には雛の巣立ちから成人を意味することもあると考えています。

これを現在の同性愛について当てはめると

しがらみなく遠くへ行ける→異性愛というしがらみを持たず自分たちの世界に行ける。

何かからの解放→これも異性愛について

巣立ち、成人→あっ…

こう考えた場合その意味は百合に通ずる点が多く無関係とは言い切れない面があります。多分無関係

まあ実際のところは過去の自分との解放、新しいステージへ進んだといった感情の視覚化だといったところが実際のところだと思います。

黒沙紀ちゃんの方は散った羽と美しい鳥や蝶の尻尾(蝶に尻尾はありませんが)のようなものでしたし過去の踊りたかった自分と儚く散ってしまった希望みたいなの表してると思うのでとても尊い。

正直沙紀と黒沙紀の話でご飯食べられるのでネタ提供してください。 

 

あさひ

あさひちゃん。何故この子を最後に持ってきたかというとそもそもポッピンQという作品を見つめ直す理由でもあったからです。

 

拗らせてるのはどっちだ

あさぎちゃんというキャラクターは合気道家の母と柔道家の父の家に生まれ小さい頃(昔という表現からの考察)合気道をしてる母の袴姿に憧れ武道の道を進み始めたものの高校入学間近自分の中の女の子らしさの芽生えと父からの将来性のある柔道への転向を勧められ迷う中主人公たちと出会い考えを定めていくキャラクターとなっています。

あさひは自己評価として流されやすさをあげているなど自分の中の自分のあやふやさを嘆いているところがあります。

これはヘアピン、マニュキュアをした状態で武道に取り込んでしまう自分の中で割り合いがついてない描写などを指していると考えられます。

またこれは最も身近な女性像であった母の袴姿に憧れる、つまりこのような女性像を女の子らしさの理想とする点から始まったものから歳をとるにつれた他者からの一般的女の子の像の認識による変化が原因でありそもそもあさひは流されているわけではなく自発的に女の子らしくなろうと努力してると考えられます。

どちらにせよ他の干渉によって自分の考えが左右されているとはあまり考えられにくく流されやすいとはまた違ったように思えるのですが実際流されていると自己評価されている以上そういう面が別にあるんだろうなぁ…

 

まだ語りきれていない点も多々ありますがとりあえず第一回はここまでにしておきます。みなさんいいポッピンライフを。